叡風会について

京都大学邦楽サークル「叡風会」とはどういうサークルなのか紹介しています。これを読んで興味を持たれた方は、入会案内のページもご覧ください。

目次

サークル紹介

叡風会って何?

演奏中の写真。左:お箏、中央:三味線、右:尺八。

京都大学叡風会は、お箏(こと)・三味線尺八による音楽(純邦楽)を練習・演奏するサークルです。叡風会では純邦楽のうち、

  1. 江戸・明治時代に作られた古典的な曲地唄・箏曲尺八本曲
  2. 明治時代以降に作られた現代的な曲新日本音楽宮城道雄作品・現代曲)

の両方を扱っています。

活動内容

対外的な活動は、演奏会が主となります。年に一回行われる定期演奏会をメインとして、新入生向けの新歓演奏会ミニコンサート(部内発表会)や他大学との合同演奏会など多くの発表の場があります。外部の方からの依頼を受けて演奏をさせていただくこともあります。

部の練習活動は、吉田南キャンパス内のBOXBOXの場所)で24時間好きな時間にすることができます。また、練習の一環として、週に1回、個人個人で先生に見ていただくお稽古があります。詳しくは「練習日っていつ?」「お稽古ってどんな感じ?」をご覧ください。

年中行事

紅萌祭(4月初)
新歓活動の開始です。
新歓演奏会(4月末〜5月中頃)
教室を借りて演奏会を行います。例年2〜3回。
京都学生三曲連盟定演(6月初)
叡風会が所属している「京都学生三曲連盟」の演奏会。(出演有志)
ミニコンサート(6月末)
部内演奏会。通称「ミニコン」。1回生はこの演奏会が初舞台となります。
全国学生邦楽フェスティバル(8月中頃)
出演有志。
夏合宿(8月末)
定期演奏会に向けて、鳥取岩美にて3泊4日。肝試しなども。
大合奏練習(9月下旬・10月〜)
定期演奏会の大合奏に向けての練習が始まります。詳しくは練習日っていつ?をどうぞ。
定期演奏会(11月末〜12月初)
叡風会のメインイベント。
新年演奏会(1月中頃)
奈良女子大学・飛鳥会さんとの合同演奏会。
春合宿(3月中頃)
新歓演奏会に向けて、京都大原にて2泊3日。

現在の部員数

月時点での部員数です。

【現在の部員数】
三絃 尺八 合計
1回生 です
2回生 3人 1人 3人 7人
3回生 4人 2人 4人 10人
4回生 4人 2人 5人 11人

1〜4回生だけでなく、院生も若干名在籍しています。

時期によって人数は変わりますが、部員数は大体30人ほどなので、部員同士名前を知らないままという心配がないのも叡風会の特徴でしょうか。

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叡風会の歴史

1918年(大正8年)
京都帝国大学学友会音楽部叡風会設立。しかし森田鸞山師卒業後、休部状態になる。
1923年(大正13年) 秋
田中冬山師により叡風会が復活する。
1924年(大正14年) 1月25日
京大学生集会所において復活第一回定期演奏会を開催。
初代中尾都山師も出演。「木枯」を吹奏される。
1929年(昭和5年) 11月8日
岡崎公園市公会堂にて秋季演奏会を開催。
1939年(昭和14年)
昭和10年代初に橋本暁山師の下に設立された暁友会が叡風会と合併。
中村悟山・森惟久山両師の尽力による。
同年朝日会館にて定期演奏会を開催。
1967年(昭和42年) 11月15日
最初の学外演奏会を教育文化センターホールにて行う。
1968年(昭和43年) 4月21日
叡風会五十周年記念演奏会を行う。
1970年(昭和45年)
箏部が創設される。
1976年(昭和51年) 6月
三絃部が創設される。
今日に至る。

情報をお寄せ下さったOB・OGの方々に深くお礼申し上げます。

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名前の由来

昭和52年発行のOB誌「叡風4号」誌面の森田鸞山師(大正8年卒)の記述より。

「都山流尺八 叡風会」

私がまだ京大生だった頃、都山流尺八の稽古に通っていた三本木の金森高山先生のお宅での話。丁度其頃、京都学生連盟が作られて、尺八の演奏会もやる話の出た時だった。即に大谷大学等は紫竹会という立派な名称があったりして、急に京大も何とか作ろうという事になり、幸い京大生での都山流の学生達は、全部金森先生宅に集まっていたので、そこで各人が良いと思う名称を書いて其の中から投票することになり、最初は、たしか洛風会という名称で決まりかけたが、叡風会という名称が珍しくてふさわしいと思って自分が言い出して再度投票すると、圧倒的に多くて、叡風会となったと記憶している。此事も自分で忘れかけているから茲に書く事にしたが、会員といっても、金森先生を入れて五、六名だったと思うし、後刻、叡風なる字旬の発案者は誰かと調べると、やはり金森先生だった事も覚えている。

また、同誌面の巻頭言の、金森高山師の記述より。

叡風とは、比叡山から吹く風のことで、この風は三高や京大に学んだ者が必ず受ける。厳しい中に和やか味のある風である。本誌の内容もそういうものにしたいと思う。

以上が「叡風会」の名前の由来だそうです。

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委嘱曲「Laylat-l-Qadr」

京都大学叡風会では、1998年定期演奏会(11月27日)の大合奏曲を生田流箏曲家・池上眞吾先生に委嘱・作曲していただき、初演いたしました。曲名は「Laylat-l-Qadr」(アラビア語・ライラトルカドル)、編成は箏・十七絃・三絃・尺八です(箏・尺八はA・Bの2パート)。三楽章構成で、曲の長さは約15分です。

1999年12月には女子美術大学箏曲部の定期演奏会で演奏されたそうです。これからも多くの場で演奏されることを望んでおります。以下は1998年定期演奏会のパンフレットに掲載した楽曲解説です。

日本人はしばしば、オリエンタルな音の響きに心地よさを感じる。この曲はそうした感覚を純粋にまとめたものである。曲に使用される邦楽器は、民族音楽に用いられる4分の1音(クォーター)と呼ばれる微妙な音程を再現することも可能であるが、あくまでもファンタジックな曲想を前提として描きあげている為、基本的には平均律の調弦法を用いている。なお、曲名の決定は委嘱者(京都大学叡風会)におまかせした。1998年7月作曲

池上先生のWebサイト

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